EDとは
EDとは、「勃起不全」のことです。勃起機能の低下を意味する英語Erectile Dysfunctionの略です。
性行為の際に、陰茎に十分な勃起が得られなかったり、勃起が維持できないことで、満足な性行為ができない状態のことを指します。
完全に勃起しないわけではなく、勃起力が弱かったり、しにくかったりする場合でもEDの疑いがあります。
実際のところは、中折れや途中で萎えてしまうといった状態が、EDでは一番多い症状といわれています。
日本では成人男性の4人に1人が中程度のEDの症状を抱えているとされています。
EDの原因
EDの原因には大きく分けて二つの原因があります。
- 心理的な不安やストレスがある場合
- 身体的に欠陥や神経に障害がある場合
それぞれ見ていきましょう。
心理的な不安やストレスがある場合
体の機能そのものに問題はなく、心理的な要因で起こるEDを「心因性ED」といいます。
うつ病や統合失調症といった精神疾患のみならず、会社や夫婦関係に起因するストレス、または幼少期のトラウマなど、その原因は人によってさまざまです。
例えば、パートナーの女性に「小さい」「男らしくない」などと言われたりすると、それが原因でEDになってしまうこともありますし、奥さんから小作りを求められた時だけ……なんてことも。
性行為にプレッシャーを感じているときも起こりやすく、今日は上手くやらないと!なんて張り切っているとそれが原因で勃起しない場合もあります。
このように、ストレスやプレッシャーを感じることで、性行為に集中できず、興奮できないことでEDを引き起こしてしまうようです。
20~30代前半などの若い男性のEDはこの心因性のEDが比較的多く、一度勃起せずにうまくいかなかった経験がトラウマになってしまい、性行為に対する不安や焦りからEDになるケースが多いといいます。
あるクリニックではEDで通院する患者さんの2~3割が20~30代の男性なんだとか。今の時代、若くてもEDになるのは珍しいことではないんですね。
また、心因性EDにおける多くの原因のひとつが鬱です。鬱病になってしまうと、性欲そのものがわかなかったり、そもそも行為自体が面倒くさくなってしまったりします。
身体的に欠陥や神経に障害がある場合
やはり身体的な原因のEDの最たるものは加齢です。
年齢を重ねていくごとに肉体的にも衰え、自然と勃起力も弱くなっていきます。
また、糖尿病、高血圧症などがEDの原因になることもあります。中高年になると内科の病気も増えてきますよね。
動脈硬化など、歳を追うごとに血流の流れが悪くなってくるのも原因の一つです。勃起というのは血流の流れによって起こるものですから、下半身に血流が十分に流れないと勃起もうまくできにくくなってきます。
肉体的衰えは誰にでも起こるもの、日頃の生活習慣など気を付けたいものです。
EDを治すには?EDの治療
EDを治療する方法はさまざまですが、最も多く使われる方法が、ED治療薬の服用です。
ED治療薬の服用
医師の治療でも、まずはED治療薬を服用し、その効果を見てから治療を進めていくのが主流になっていると言います。
殆どの場合でED治療薬の服用で、てきめんにEDに対する効果があるようです。その有効性はなんと80%とも言われており、それに加えて大きな副作用もないことから、治療の第一選択になっているというわけです。
ただし、内科の病気で特定の手術をしていたり、疾患があったりする場合は効果が出ないケースがあることも。
日本では、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類のED治療薬の販売が認められています。それぞれに特徴がありますが、共通して言えることは、血の流れを良くし陰茎への血流の循環を高める作用があり、それによって勃起をしやすくさせる効果があります。
カウンセリングや生活習慣の改善
生活習慣病や心因性EDに原因がある場合は、食生活を見直したりカウンセリングに通うことも効果的です。
運動をすれば血流の改善にもなりますし、心持ちも違ってきますよね。
心因性EDでは、パートナーとの信頼関係や精神的なつながりも大事な問題です。
もちろん、ED治療薬には即効性があるので、行為に対する不安や上手にできないといった焦りからくるEDに対しても効果があります。自信をつけるためにまずED治療薬が選ばれるのも納得できますね。